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今回の地震で、保険会社の「損害鑑定人」という方たちと
色々と、お話させていただきました。
皆さん、言われることは同じです。
「地震保険は、そもそも国が主導した保険であって・・・」
要は、「保険会社が自ら作った保証システムではないから
評価方法も「全壊」「半壊」「一部損壊」の3種類しかない!
その規定に照らし合わせると今回は・・・・・・・・・」という
話しです。
本人たちは鑑定人というだけあって、(多分)
それぞれのプロ(少なくとも建築の)であるはずですが、
そもそも、鑑定の「基準」がハッキリしていない!
自分が立ち会った案件だけでも
(掛けてる保険金額は、ほぼ同じだし、保険会社も同じ)
ケース①
基礎に3~4本の「ヘアークラック」あり、基礎の沈下無し
↓
「一部損壊の判定」→保険金70万円
ケース②
基礎にクラック1本。基礎の沈下最大80mm
(家自体が8cm傾いている)
↓
「一部損壊の判定」→保険金60万円
ケース①は手直しするのに20~30万円もあれば
(特殊な場合を除いて)十分ですが、
ケース②は沈下修正だけでも300万円はかかる。
また、外見上の被害(家が傾いている)や
内部に住んでいる人間の被害(8cm家が傾いていると
通常に暮らしていても、吐き気、めまいに襲われる)を考えても、
この判定はかなりおかしい!
まず、契約者が納得しない!
自分は、鑑定人が来る前に「保険証券」というものを見せてもらったが
①保険内容がハッキリしていない
:保険の対象(自宅00m2、その他)という対象物と金額はあるが
具体的に「どうなったら一部金、どうなったら半壊、どうなったら全壊」の
記載がない。
②保険範囲や内容を保険契約者に十分に説明した気配がない。
:およそ「契約」というものは「内容」と「金額」を確認して契約者の
承認をもらうものだと考えるのが通常なのに、今、言われてる
「全壊」しても契約金額の「半額」しかでない・・・という内容を
契約以前に契約者に話してから契約書にサインをいただいて
いるのだろうか?
(全壊しても契約金の半金?・・とは、そもそも契約金額の意味が
ないのでは?)
我々、建築業者は 過去 「耐震偽造問題」や「震災」など
様々な、問題がおこるたびに 基準法が改正されてきました。
地盤を調査し、その結果で基礎の補強もします。
今、自宅を建てる場合は「瑕疵担保保険」という保険を
業者が「10年分の保険料を一括払いして」対応しています。
(地盤調査は瑕疵担保保険を掛けるうえでの必須条件です)
また、その保険内容を、細かに説明してからお客様に
サインをもらいます。(控えもそれぞれ保管します)
地震保険は、そこまでの対応をしているのでしょうか?
もし、錯誤による(説明不足にもとずく)契約なら大問題です。
神戸、東北、九州と、大きな地震を経験した日本。
その立ち上がりの1歩になるはずの「地震保険」が
こんなものでいいのでしょうか?